だるま
「だるま」は日本におよそ300年ほど伝わる伝統玩具で、その形は座禅を組んで身動き一つしない達磨大師の姿を表しています。
「だるま」の目には色が入っていません。願い事をするときにひとつの目に色を入れ、願いが叶ったときにもう一つの目にも色を入れるというのが「だるま」の扱い方です。
また、倒れても必ず起き上がるのが特徴で、多くのゲン担ぎにも用いられます。
日本一のだるま産地「高崎」
日本一のだるま生産量で有名な群馬県高崎市。
主要ターミナルのJR高崎駅は東京駅から新幹線で1時間、在来線でも1時間50分ほどのところにあります。
別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれる高崎だるま。なんと全国の張り子だるまの80%となる年間約170万個のだるまが高崎から出荷されており、テレビでよく見かける選挙だるまもほとんどが高崎だるまとのことです。
高崎に根付くだるま文化
いまから200年以上前、群馬県高崎市豊岡・八幡地域を中心に、張り子のだるまづくりが始まったといわれています。
群馬県はもともと養蚕の盛んな地としても有名ですが、この養蚕こそが高崎にだるま文化を根付かせたカギとなったといわれています。
繭を作るまでに4回の脱皮をする蚕。この脱皮の際に蚕が古い殻を破って出てくることを養蚕農家では「起きる」と呼びました。養蚕農家にとって「七転び八起き」のだるまは、まさに縁起の良いものだったのです。
養蚕農家を中心に家の守り神として広まっていった高崎だるま。
現在でも日本中で多くの家の守り神として奉られてています。
高崎だるまは眉が鶴で口髭が亀
高崎だるまのデザインの特徴としては眉毛が鶴、口髭が亀という縁起の良い二つの動物で表現しているところにあります。
また、眉と髭の間にある数字の8の字。実は当店の先代が縁起を担いで始めたものとのこと。